滋賀県今津町(座禅草)
旅行日:2005年3月20日
滋賀県高島市今津町弘川地区に、座禅草の群生地があるということで出かけてきま
した。分布上は、自生地の南限とされているようです。実際には誤差がありまして
同じ滋賀県の安土のお寺でも観察することは出来るのですが、群生しているという
意味では、ここ弘川が南限地です。
座禅草(ザゼンソウ)は、サトイモ科の多年草で、沼地や湿地に自生します。日本
では、比較的寒冷地となる北海道から本州にかけて分布しており、上記のように滋
賀県が南限となっています。
非常に不思議な性質を持っており、自ら発熱すること(30度程度)により、臭いを
発散させることにより、ハエなどをおびき寄せ受粉を促します。また花を傷つける
ことによっても、臭いが発散します。かなり臭いようで、海外では「Skunk Cabbage」
と呼ばれることもあるようです。また日本においては、その形状から「ダルマソウ」
とも呼ばれます。
京都から湖西を北上し、今津町へ。国道161号はバイパス部分が多いので、集落
に曲がり損ねると、面倒なことになるのですが、弘川手前から道ばたに「座禅草群
生地」という看板がたっておりますので、それに従っていけば問題ありません。駐
車場は、群生地すぐ横の公園(10台程度?)と、もう一カ所(ちょっと広い空地)
の二カ所となっています。近辺は住宅街となっていますので、路上駐車は絶対やめ
ましょう。
駐車場から群生地へ向かう途中に小屋があり、絵はがきや座禅草最中を販売してい
ます。まったくもって個人的な感想ですが、座禅草の風体とお菓子がどーしても結びつきません。
観察用の遊歩道もあり、近くから観察することも可能です。これを「きれい」とい
うかは、微妙ではありますが、珍しいものには違いありません。
2月から3月しか見ることが出来ませんし、非常に珍しいものです。機会があれば
是非どうぞ。
(完 by たぬちゃん)