たぬちゃんの香港旅行Vol1


・1993年8月1日
 
今日は朝からJTBの「香港島観光半日コース」に参加することになる。予定では昼に飲茶を食べて、午後2時頃解散ということだった。しかし初っぱなから予定が遅れ、マカオに泊まっていた客を迎えにいくとかで、船着き場で30分以上の無駄な時間が出来てしまう。
その後タイガーバームガーデンなどおきまりの観光地を回って午前11時頃で観光は終了した。

ところが実はそこからがこのツアーの本当の目的だったようで、土産物屋さんを4軒はしごさせられてしまった。
どの店でも店員が1対1でついてくる。
宝石店では部屋に鍵までかけてしまうという扱い。結局宝石店は店員を無視することにし、すみのほうで明日以降の計画を練ることにした。10分ほどは店員もあれこれつきまとってきたが、さすがにあきらめてくれた。

でも気の弱い人ならあのままいらない宝石を買ってしまうんだろうな。

結局解放されたのは午後4時。予定を2時間もオーバーしてしまった。おかげでほとんど時間が残されていない。我々はガイドに文句を言って、強引に途中でバスを降りてしまった。
このあたりの事情はあとからわかってきた。私たちが利用したのは、安いツアーなのだが、このクラスのツアーの場合、現地エージェントはほとんど赤字になるそうだ。そのため、土産物屋で買い物をさせてマージンを稼いでいるというのが実状のようだ。

「ならそんな仕事受けなければいいじゃないか」といいたいところだが、そんなことをすると大手旅行会社から干されてしまうから、いやいや受ける必要がある。

そんなんだから、当然ガイドに渡される賃金も安く、質のいいガイドは当然つかないことになる。

香港島での移動にはトラムが一番便利である。当時は1HK$均一料金となっており、その2階から見る風景は味わい深いものだった。本当はこの日にビクトリアピークに行く予定だったのだが、あまりにも雨がきつかったのであきらめ、「トラムでどこまで行けるか」を確かめるツアーに変更した:-p 

でも思ったより香港のトラム路線は長い!結局途中で挫折する羽目になってしまった。重ね重ねも「半日ツアー」がうらめしい。

夕食は昨日あまりおいしくなかったので、金環の西武にあった(翌年には廃業していた)お店でとることにした。ひとり約8千円程度であったが、アワビの蒸し物だとか、日本の半額程度とおぼしき値段であった。

その後ホテルのラウンジでカクテルを飲もうということで、入ったのはいいのだが、注文すると同時に明日以降の予定に関する話が出て、カクテルを一気飲みして部屋に戻った。いやあ、ラウンジの人が驚くこと。そりゃそうだろうな。ラウンジにいた時間って正味5分なかったもの...

初日  2日  3日  最終日

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