いつも君の味方
大阪フェスティバルホール
2003年10月12日(日)
開演:午後5時
終演:午後8時30分
<曲目>
1.ひらいた ひらいた 2.無縁坂 3.雨やどり 4.ほおずき 5.線香花火 6.風の篝火 7.絵はがき坂 8.むかし子供達は 9.HAPPY BIRTHDAY 10.いつも君の味方 11.すろうらいふ・すとーりー 12.風を見た人 |
13.どんぐり通信 14.北の国から 15.案山子 16.人生の贈り物 17.長崎BREEZE 18.道 19.薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク 20.転宅 21.椎の実のママへ 22.精霊流し EC1.たいせつなひと EC2.夢の夢 |
<メンバー>
ギター 石川鷹彦/ベース 岡沢 章/パーカッション 川瀬正人
マリンバ・パーカッション 宅間久善/ピアノ 倉田信雄
<たぬちゃんの感想>
会場が暗転すると、童謡「ひらいた ひらいた」が流れます。さださん自身の
多重コーラスが続き、曲がフェードアウトするのにかぶせるように、無縁坂の
オープニングが始まります。それと同時に緞帳があがり、センターにいるさだ
さんを写します。ここから風の篝火までは、ギター一本。舞台後方のモニタに
さださんが映っています。
無縁坂がオープニングというのは、意表をつかれました。さらに一曲ごとにト
ークが入るのも新しいパターン。舞台にさださんしかいないこともあって、す
ごくアットホームな感じでした。こんなのもいいですねえ。
風の篝火、絵はがき坂、むかし子供達はと3曲連続で、演奏され、絵はがき坂
からバンドが登場です。前日も来ていた人が多いのか、絵はがき坂が始まると
同時に手拍子がおこります。
HAPPY BIRTHDAYでは、お誕生日の人にバスタオルがプレゼントされました。最
近さださん、この曲をコンサートでよく歌うような...やっぱり「たまには
自分の曲を聴かないといけない。7年に1回、同じような曲を作っている」と
いう反省からでしょうか(爆)
今回のトークで一番受けたのは「さだまさしは、食い倒れ人形に似ている」で
した。た、確かに...
どんぐり通信のあと、急に北の国からへ。石川さんはガットギターのまま、演
奏されました。ちょっと感じが違う北の国からになりました。
人生の贈り物の前に、ヤン・ヒウンさんの説明。彼女は韓国で弾圧された歌い
手。日本ではファンが弾圧された(=さだファン)ツアー最初は、韓国語パー
トがあったそうなんですが、今回はすべて日本語になっていました。
転宅もコンサートで聴いたの、初めてと思います。その次は、なんと椎の実の
ママへ。まさか、この曲をコンサートで聴くとは。レコードで聴いた時より、
さださんの声に迫力があります。転宅でウルウルしてきた涙腺が決壊してしま
うような選曲。実際、まわりではハンカチを出されている方が多数。そして
椎の実のママへのエンディングである、精霊流しのメロディから、精霊流しへ。
かなりくるものがある、選曲です。しかもこの曲がエンディング。
一気に盛り上がって、終了するというのもいいですが、今回のような終わり方
もいいですねえ。さださんの実力が上がったからこそ、できる曲順かもしれま
せん。でもデビュー当時の曲が、単なる「懐かしい曲」ではなく、現状におい
ても破壊力を持っているというのは、すごいことです。
エンディング1曲目は、倉田さんのピアノのみで、たいせつな人。ダメ押しの
ダメ押しです。倉田さんのすばらしいオブリガードに、かぶっていく、さださ
んの澄んだ高音。
ラストは、ギター一本の 夢の夢。もう、お腹いっぱいです。この日、この場
所にいたことを、本当に感謝します。さださん、ありがとうございました。
(by たぬちゃん)